カルヴァドス含めば甘し夜の秋  廣田 可升

カルヴァドス含めば甘し夜の秋  廣田 可升

『合評会から』(番町喜楽会)

水牛 カルヴァドスは林檎のブランデーで、いいものはコニャックより美味しいですね。昔(日経新聞のプラハ特派員時代)、パリ特派員だった村瀬君を訪ねてはよく飲みました。
水馬 カルヴァドスではありませんが、若い頃、海外出張に行って、上司に教えられた寝酒のグラン・マルニエのことを思い出しました。元大酒飲みとしては採らないわけにいきません。
可升(作者) 今年はどこにも旅行に行けず、昨年の夏パリで買って来たカルヴァドスを飲んでいます。
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 世の中はコロナウイルス跋扈による「三密」防止で、「接待を伴う飲食」なんぞは論外。となれば、友人らと食事に舌鼓を打ち、食後酒を片手にゆったり会話を楽しむ、などという時間・空間は無いものねだりになった。そういう時代だけに「含めば甘い」カルヴァドスに強く惹かれる。
「夜の秋」というのは、晩夏の秋めいた感じのする、涼しさの募って来た夜のこと。人恋しくなる季節でもある。もうすぐ本格的な行楽シーズン到来だ。海を越えず、国内であっても、各地の地酒や郷土料理を自由気儘に楽しめる社会に早く戻ってほしい。
(光 20.08.24.)

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