夏空に火球の光宇宙知る    髙橋ヲブラダ

夏空に火球の光宇宙知る    髙橋ヲブラダ

『合評会から』(日経俳句会)

博明 「宇宙知る」がいいですね。普段何気なく見ている空ですが、妙な物体を見ると、突如として宇宙のことを考えてしまいます。
木葉 宇宙の神秘ははかりしれないが、「宇宙知る」の「知る」は余計な感じがする。「宇宙かな」で十分と思いましたが。
水馬 隕石だったようですね。「宇宙知る」が大げさで唐突で好きな句です。
睦子 ニュースでは習志野で隕石の破片を発見とありましたね。
ゆり 落ちて来た石が宇宙由来だったとのニュース。理系女(リケジョ)の娘から解説されました。
          *       *       *
 作者はよほど宇宙の神秘に取り憑かれているようで、暇さえあれば空を見上げているらしい。「実は火球を目撃したことがあります」と言う。1996年1月7日16時21分、根津を散歩していた時だそうだ。火球(隕石が分解した瞬間)が見えて間もなく大きな音が鳴り、何かなと思い、空に残った煙(隕石雲という珍しい現象)を追い掛けたというのだから凄い。
 火球だ隕石だと聞くと、たちまち24年前の興奮が呼び覚まされ、こうして一句生まれる。私もこれからせいぜい空を見上げることにしよう。
(水 20.07.24.)

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