黒南風や夫の機嫌を読む朝餉   廣田 可升

黒南風や夫の機嫌を読む朝餉   廣田 可升

『合評会から』(番町喜楽会)

水牛 面白い句ですね。急に亭主が不機嫌になって、奥さんが気を使っているのかな。黒南風の陰々滅々とした雰囲気によく合っています。こういういい奥さんを持った野郎は幸せです(笑)。
百子 私は低気圧になると気分が少し不安定になります。この「つま」を「妻」と解釈して、妻に気遣いしてくれる夫はいいなと思っていただきました。
斗詩子 ジメジメした梅雨入り時、朝っぱらから夫の機嫌が悪いと憂鬱さも増すことでしょう。ありがちな朝の夫婦の光景をうまく詠んでいますね。
可升(作者) 最初は「妻」で投句したのですが、「妻」の字はあまりにも生々しいので、「夫」に替えました。
而云 生々しい「妻」のままの方が良かったのじゃないか(笑)。
          *       *       *
 「亭主、元気で留守がいい」と相場は決まっているのに、新型コロナウイルスとやらで外出自粛。「ゴルフにも行かず、吟行にも行かずの、仏頂面の亭主の世話の焼けること」という嘆きが聞こえそう。「妻」か「夫」かは「連れ」にすれば解決が図れるかも。機嫌を読み、末永く連れ添っていってください。
(光 20.06.19.)

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