春雨を眺めてをりぬテレワーク  嵐田 双歩

春雨を眺めてをりぬテレワーク  嵐田 双歩

『合評会から』(番町喜楽会)

青水 手堅い時事句に仕上げている。下五の新しい言葉が効いている。中七が所在なさ、やるせなさを巧みに表現している。
幻水 新型コロナウイルス禍でテレワークを強いられている複雑な気持ちを詠んでいる。
而云 自宅勤務の手持ち無沙汰。他の家族は会社や学校なのだろう。いかにも、の雰囲気。
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 コロナウイルスに振り回される世の中を、勤め人の視点からいいタイミングで掬い取った。「眺めてをりぬ」が、一仕事を仕上げ、次のことを考えている余裕の時間とも、また「こんな愚にもつかないことを…」と思いながらも口に出せず、不貞腐れ、さぼっている姿勢とも解釈でき、面白い。
 ともあれ、物事に前向きに取り組むためにはこうしたくつろぎも大事だろう。と書いて来て、思い浮かんだ。「国会議員こそテレワークにすればいい」と。下手糞な学芸会にも遠く及ばない質疑応答の繰り返し。それを是正する働き方改革にはテレワークこそ絶好ではないか。
(光 20.04.22.)

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