チョキチョキと園丁鋏日永かな  加藤 明生

チョキチョキと園丁鋏日永かな  加藤 明生

『合評会から』(日経俳句会)

てる夫 「チョキチョキ」が全てを説明している。実景がすぐ想像できる。
三代 暖かくなって庭仕事を始めたのだろう。「日永」と「チョキチョキ」がいい。
悌志郎 仕事をしているのはプロかアマか。それによって日永の感じ方が違うと思いますが、どちらだろうか。
而云 「園丁鋏」という言葉はあるのか。植木屋さんが使う植木鋏なのか。庭師の使っているのをいうならプロということになるが、多分造語だろう。
          *       *       *
 このところ暖かな日が続き、近所でも住民が庭仕事をしている姿が目につくようになった。日が永くなったので、遅くまで作業に没頭できる。鋏を使うリズミカルな音は春の訪れを囃しているようでもあり、まことに心地よい句だ。
 片手で使う小さい鋏は園芸鋏とか剪定鋏で、両手を使う柄の長いのは苅込鋏と呼ばれる。聞き慣れない「園丁鋏」は而云さんの言うとおり造語かもしれない。園丁は庭仕事を生業としている人のことなので、この句の主人公はプロかもしれない。悌志郎さんの評はその辺りの機微をついていて、想像力がふくらむ。
(双 20.03.04.)

"チョキチョキと園丁鋏日永かな  加藤 明生" へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: