春一番顔真卿の墨の跳ね     澤井 二堂

春一番顔真卿の墨の跳ね     澤井 二堂

『合評会から』

反平 顔真卿の書は跳ねが素晴らしいと聞いている。この句、季語に「春風や」とやるとだめで、「春一番」だから合っている。上手いもんだと思った。
冷峰 この「顔真卿」の展覧会は二度も見に行きました。彼の字のすごさは書の原則の厳守ですね。入り、止め、跳ね、その墨跡がいずれも書の原点のような感じで、「春一番」にも合っています
定利 顔真卿展を見て外へ出たら、春の強風に髪の毛が揺れたのでしょう。春一番が効いると思った。
木葉 「墨の跳ね」と「春一番」が呼応しています。
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 顔真卿(がん・しんけい)は中国唐代に活躍した官僚・武人。安禄山の乱で玄宗皇帝が楊貴妃とともに蜀に逃れる中、大奮戦の末、平原の戦いに勝利し、政府軍を救った。王義之と並び称される書は気力に満ちて、見るものを圧倒する。同展(東京国立博物館)は2月24日に終了したが、書の展覧会にこれほどの人が集るのか、と驚かされるほどの人気。どの作品の前でも中国語が聞えていたのが印象的だった。(恂)

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