陽炎や子ら追い立ててシーツ干す     岡田 鷹洋

陽炎や子ら追い立ててシーツ干す     岡田 鷹洋

『おかめはちもく』

 春の太陽が燦々と降りそそぐ午前中、お母さんがシーツを干している。家族全員のベッドマットや蒲団を干すのは大仕事だからたまにしかやらないが、シーツは洗濯の合間合間に干す。シーツを干すだけで寝心地がぐんと良くなる。
 しかし、これをやるとどういうわけか幼い子供たちは大はしゃぎする。シーツは幅1メートル、長さ2メートルほどもあって、広げて竿に掛けるとなると大仕事で、お母さんの身振りは自ずと派手になる。子どもたちにはこれが珍しく、嬉しいのだろう、駆け寄ってきてまとわりつく。「だめよ、どいて、どいて。向こうへ行ってらっしゃい」とお母さんは叫ぶのだが、子どもらはきゃっきゃと笑って干したシーツにぶら下がったりする。そんな情景が浮かんで来る微笑ましい句である。
 ただ、「追い立ててて」というのが少々気になる。もう少し子らの様子も入れて、「陽炎やはしゃぐ子ら退けシーツ干す」としたらいかがだろうか。(水)

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