陽だまりのオランウータン水つ洟     谷川 水馬

陽だまりのオランウータン水っ洟     谷川 水馬

『合評会から』(日経俳句会)

木葉 オランウータンが日向ぼっこして水っ洟を垂らしている。いい情景を切り取っている。
てる夫 このオランウータン見てみたい。本当にあったのかどうか。
哲 オランウータンなら有り得るなと感じさせるところが巧みだ。
反平 類人猿だから水っ洟たれるのは珍しいことではない。
綾子 類人猿も鼻水を垂らすのですね。オランウータンに親しみがわきます。
青水 よくある動物園俳句だが、季語のイメージがきちんと生きている。
          *       *       *
 オランウータンは哲人と呼ばれるくらいだから、人間並みに水洟を垂らすのだろう。風邪引いちゃってまいったなあと、しょんぼりしている姿が浮かんできて、思わず笑ってしまう。動物の仕草を詠むと句会では割に点が入りやすいものだが、それを狙うと鼻持ちならないものになる。その点、この句は見たままを詠んで好感が持てる。(水)

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