シテ去りて秋冷残る能舞台     深田 森太郎

シテ去りて秋冷残る能舞台     深田 森太郎

『合評会から』(日経俳句会)

正市 「シテ去りて秋冷残る」というのが実感としても分かる。
悌志郎 シテが橋掛かりに去ると一瞬シーンとなる。秋が深まるのを感じる。
水馬 薪能ですかね。光の動きと温度の変化を重ね、格好いい句。
冷峰 シテが去ると一層秋冷が増す。能をよく分かっている人だなと。
正裕 格調高い句。シテが去って秋冷が残ったという感性ですね。
哲 シテがいなくなって秋冷が残ったという詩的な表現がいいなと。
臣弘 ボクは薪能でなく屋根の下の能。主役が去って空隙ができた様子が秋の寂しさと重なった情景が浮かぶ。
綾子 能舞台の空間や格調高さが伝わります。
正 主役が去った後の清冽な余韻がしみじみと残っている。
万歩 月明かりの屋外の能舞台の研ぎ澄まされた緊張感が伝わる。格調高い。
          *       *       *
 これも昨日の句と並んで最高点を得た句。両方とも古めかしい句だが、季語の本意を伝え格調高い。(水)

"シテ去りて秋冷残る能舞台     深田 森太郎" へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: