海へ落つ能登の棚田や秋高し     須藤 光迷

海へ落つ能登の棚田や秋高し    須藤 光迷

『合評会から』(番町喜楽会)

的中 こういう風景が能登にあるのかよくわかりませんが、海へ落ちる棚田の重なりの情景が綺麗で、しかも見上げると「秋高し」。絵画的で語調の良い句ですね。
命水 私も能登の棚田を見た事がありませんが、急傾斜のところに棚田があって、働く人は大変でしょうが、大変美しい収穫の秋の風景が広がっている。そんな句だと思っていただきました。
可升 私も見たことがなくて、要するに選んだ三人は誰もこの風景を知らない(大笑)。しかし、さぞかし美しいだろうと思います。ケレンの無いストレートな句で、捻った句の多い中にこういうのを見つけると嬉しく思います。
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 「能登半島に世界農業遺産の千枚田があります。一見の価値がありますよ」と旅行好きの作者推奨の風景。観光ポスターのようだという悪口が出そうな気もするが、「現場を知らない」三人が絶賛するほどだから傍から文句を云う筋合いは無い。素直に見たままを詠めばこうなるという見本のような句である。(水)

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