亡き母と同じ仕草や梅仕事     中村 哲

亡き母と同じ仕草や梅仕事     中村  哲

『合評会から』(番町喜楽会)

而云 ふと気が付けばお母さんと似たようなことをしているなあという感じ。とてもいい句ですね。
春陽子 手順ややり方が同じなのを、仕草という言葉で表したんでしょう。
白山 気がつけば嫁(作者の妻か)は亡くなった姑と同じようなことをしている、という句ではないかな。
正裕 私は母娘、やはり親子は似てくるんだなあ、という感じがよく出ている句だと思います。
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 合評会で「梅仕事というのは新しい季語なのか」と問われ、「むしろ古い季語」と答えた。そう思い込んでいたのだが、後で昔の「季寄せ」などをいくつか当たって見ると出て来ない。ただし、この言葉は青梅を収穫し、塩漬けにし、炎天下に干して梅干を作り上げる一連の仕事を指すもので、古くから言われてきたことは間違いない。「大切な黄ばんだレシピ梅仕事 実千代」(2015年6月、日経俳句会)という句もあったように、梅干づくりは女系相伝のものなのだ。(水)

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