徒歩なれば色や音ある夕薄暑     金田 青水

徒歩なれば色や音ある夕薄暑     金田 青水

『合評会から』(日経俳句会)

昌魚 去年の春に免許証を返上しました。半年ぐらいは不便だったが、その後は徒歩の方が音とか色とか周囲がよく分かるようになった。「夕薄暑」に掛けて詠んでいるのがいい。
弥生 確かに歩いてみれば色が分かり、気がつくことも多い。夕薄暑に合っている。ただ、「色や音ある」という表現が少し未消化だとも感じました。
実千代 私は「色や音ある」が心にスッと入ってくるのでいいなと思ったんです。
博明 電車やクルマでなく、歩くとわかることが多い。実感です。
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 初夏の夕方の散歩の気分がよく出ており、句会で人気を集めた句。しかし、「徒歩なれば」という言い方が気になった。「・・・なれば」は、「発見」を大切にする俳句ではしばしば用いられる措辞で、便利なのだが、どうも理屈っぽい感じになってしまう。作者からのメールに最近作として『吟行は徒歩のリズムよ新樹光』とあった。こちらを句会に出してくれていたらなあと思った。(水)

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