福詣昔紅蓮の空の下     今泉 而云

福詣昔紅蓮の空の下     今泉 而云

『合評会から』(浅草名所七福神吟行)

双歩 吉原弁財天は東日本大震災直後に取材に訪れたことがあり、想い出深い場所です。「昔紅蓮の…」と含蓄のある詠み方に特に惹かれました。
臣弘 度重なる吉原大火災で多くの女郎が犠牲になった。同じ空の下、平和ボケの我々は過去の歴史を忘れてはなりません。
涸魚 関東大震災、東京大空襲を経てきた浅草、今の平和を思う気持ちがよく出ている。
哲 穏やかな日和に恵まれた今回の七福神めぐり。同じ空の下で関東大震災で犠牲になった遊女の霊を慰める吉原神社を参拝しながら、今の世の幸せを思う。
冷峰 関東大震災、東京大空襲、浅草など下町は紅蓮の炎に包まれました。
十三妹 吉原炎上、B29の空襲、人間の命なんてはかないと。
          *       *       *
 良く晴れた七草の日、総勢二十五人の大部隊で恒例の七福神吟行。吉原弁天境内に掲げられていた関東大震災当時の新聞写真には身の毛がよだった。のどかな雰囲気の今日との懸隔の甚だしさ。七福神巡りの句としては異色だが、断然の一位となった。(水)

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