今もって本家分家や蕎麦の花     今泉 而云

今もって本家分家や蕎麦の花     今泉 而云

『合評会から』(酔吟会)

春陽子 分家、本家は今でもあるんですよ。こっちからこっちは本家の領分、ここから先は分家…とか。リアリティがある句です。
涸魚 福島の田舎でもある。素朴な蕎麦の花と、その背景にあるだろうどろどろとした親戚関係。田舎の実態を感じさせるいい句です。
反平 物語性がありますね。確かに陰湿なんですね、田舎の親戚関係は。目に見える蕎麦の花はきれいだけどねぇ。うまく詠んだものです。
冷峰 私も分家本家で苦労しているんで採ったんですがね。だけど、なぜ「蕎麦の花」なんですかね。蕎麦屋の本家分家なのだろうか?池袋のラーメン大勝軒みたいに。
正裕 なるほど、そういうことなのか・・。
          *     *     *
 本家分家と「蕎麦の花」は直接の関係はないだろう。強いて言えば、複雑な親戚関係のあれこれを思うにつけ、蕎麦の花の静かに群れ咲く情景に心が落ち着くというところだろうか。俳諧の「匂ひ付け」というのを思う。(水)

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