夏立つや小便小僧反り返る     谷川 水馬

夏立つや小便小僧反り返る     谷川 水馬

『合評会から』(番町喜楽会)

正裕 小便小僧はいつもお腹を突き出しているのですが、夏になって一層、反り返っているように見えるということでしょうか。機智に富んだ句だと思います。
春陽子 春までは水を出してなかったのかも知れない。立夏になって市役所の係がやってきて、蛇口をひねると水が勢いよく飛び出し来て・・・、そんなことを想像してしまった。
斗詩子(メール選評) 気持ち良い夏がきたぞ~! 裸んぼの小便小僧がふーっと反り返って勢いよくジャ~っと出す様が目に浮かぶようです。微笑ましい句ですね。
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 小便小僧の姿はみな同じようで、少しずつ違っているという。「どうだい、ボクの放射力は」と自慢げな像も、「ああようやく出せた」とホッとした風の像もある。徳島・祖谷渓の断崖上に立つのは、膝を突き出し、怖々という感じだ。夏が来れば着せられていた服を脱いで、いよいよ腹を反らす小僧たち。本場・ベルギーには小便少女像もあるそうだが、小便はやはり小僧に限らせてもらいたい。(恂)

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