果てのなきテロル空爆虎落笛   廣田 可升

果てのなきテロル空爆虎落笛   廣田 可升

『合評会から』(番町喜楽会)

双歩 これはまさに「虎落笛」一発ですね、こういう季語を持って来たところが成功した所以だと思います。
厳水 テレビなどで見るとあの爆弾やミサイルの飛ぶひゅーっという音がまさに虎落笛ですね。
正裕 虎落笛という季語が爆弾投下の音と相俟って、やるせない思いをかき立てます。
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 キリスト教、ユダヤ教とイスラム教は、淵源をたずねれば共通点がたくさんあるのに、今や抜き差しならぬ仇同士。解決の糸口が見つかったと思えばすぐにぷつんと切れて戦火が燃え広がる。果ては「イスラム国」などという過激組織が猛威を振るい、テロ行為がフランス、米国へと広がった。
 虎落(もがり)とは戦場の最前線陣地や山里の獣除けの柵。柵の尖った先端に烈風が吹きつけ鋭い音を発するのを「もがりぶえ」と言い、冬の季語になっている。これはまさに2015年という年を刻んだ句である。(水)

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