尻餅に舌打ち重ね年の暮れ   植村 博明

尻餅に舌打ち重ね年の暮れ   植村 博明

『合評会から』(日経俳句会合同句会)

泰輔 私は情景の浮かぶ句が好きですが、この句は年の暮れがよく分かる。尻餅に舌打ちしてる作者に、ほのぼのとさせられます。
春陽子 フローリングの床を磨いていて尻餅をつく、そんな情景を想像しました。
光迷 私も座って立つときなどに腰や膝の痛みが出る。また転んだか、と舌打ちする気持ちはよく分かります。
而云 この尻餅は他のこと、例えば仕事上の失敗かな、なんて考えましたが。
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 もう少し年を考えなさいよ、などと言われながら、ついついあれもこれもやろうとする。積んであった本を片付けようと段ボールに入れて持ち上げようとした途端・・。ギックリ腰を用心して慎重にやったにもかかわらず、ぺたんと尻をついてしまった。この「ぺたん」が、いかにも餅を搗くようだということからシリモチという言葉が生まれたのだそうだが、そんなこと思う余裕など無い。こんなはずじゃなかったと、情けない自分に舌打ちしている。(水)

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