山茶花や園児らバスに競ひ乗る      流合研士郎

山茶花や園児らバスに競ひ乗る      流合研士郎

『合評会から』(日経句会)

二堂 山茶花が散って、周りが華やかになった。園児が競ってバスに乗っている風景とマッチしている。
好夫 山茶花となると「たき火」の歌が付いて回るんですが、これは幼稚園への往き還りの風景ですね。バスに園児が飛び込むように乗る光景がよく分かる。
而云 お二人のおっしゃる通り、園児たちがバスへ乗り込む時は本当に賑やかだ。
水牛 童謡の雰囲気をそのまま伝えているなぁ、と思いました。われがちにバスに乗るのが、山茶花のにぎやかな感じと合っていますね。
作者 駅の近くで見た送迎バスの実景です。歌のイメージは浮かばなかった。
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 幼児の誰もが三輪車に乗っていた頃のこと。幼稚園などの送迎バスが到着する時刻になると、何人もの園児が必死に三輪車を漕いでやって来るのを見掛けたことがある。自分の足で走った方が早いのに、三輪車ならもっと速く行けると思っていたようだ。あの元気な園児たちは、もう四十歳を過ぎているはずである。(恂)

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