屋上に住民集ふ遠花火     前島 幻水

屋上に住民集ふ遠花火     前島 幻水

『合評会から』(番町喜楽会)

百子 マンションの屋上で、住民はマンションに住む人かもしれない。なんだか顔見知りでないような、どこかで見たことがあるような人たち。世相を感じます。夏は人とのつながりを生む季節ですね。
満智 マンションで、「あるある」の場面。私も経験があり、ぱっと景が浮かびました。
誰か 「住民」は行政的な感じがする。「隣人」ではどうだろう。
別の誰か 「隣人」は知っている人で、「住民」はあまり知らない人じゃないかな。
水牛 「屋上に住民集ふ」は面白い場面だと思いました。最近のコミュニティーは、隣同士の横の関係とは別の、下の階、上の階の人とか縦の関係が主みたいです。
幻水(作者) 実体験の句です。ありがとうございます。
               *          *          *
 屋上に集う人々は隣人なのか、住民なのか。昔の隣は垣根越しだが、今は上下の階も隣なのか。顔見知りでないような、どこかで見たような、というコメントも面白い。一句が現代の“近隣”を描き出している。(恂)

この記事へのコメント