婦長にも私服の日あり黒セータ 玉田 春陽子
『合評会から』(番町喜楽会)
哲 いつも白衣を着ている婦長さん。外で会ったら黒のセーターを着ていた。いや驚いた、という感じをうまく表していますね。
白山 うまく作ったなぁ。でもちょっとやりすぎの感も・・・(笑)。
命水 この婦長さんセンスいいですね。自由な日は黒づくめ。黒色を選ぶという婦長さん、会ってみたいな(爆笑)。
綾子 制服姿しか知らない人が私服でいると、別人のように思えます。婦長さんともなればなおさらでしょう。場所柄、私服でも地味な装いなのでしょうか。
可升 いつもは白い制服の上に淡い色のセーターを合わせているのでしょう。非番の日の黒いセーターに、別人のような印象を受けたのでしょうね。目の付け所がいい。
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合評会では口々に「うまく作ったなあ」との評判。しかし、作者によると「本とのことですよ、つい先日、街で偶然出会って、びっくりしたんです」という。とにかくこういうところをすかさず抑えるとは、句作のセンスもいい。(水)
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