梅雨明けや鯨ジャンプす東京湾     堤 てる夫

梅雨明けや鯨ジャンプす東京湾     堤 てる夫

『合評会から』(番町喜楽会)

木葉 まざまざと情景が見えますね。「梅雨明け」の季語と「鯨のジャンプ」がよく合っています。
冷峰 テレビでこの光景をさんざん見ていたのですが、俳句は浮かびませんでした。詠むべきだったなと後悔しています。
哲 時事句だが、それを超えた梅雨明けの爽やかさと景の広がりを感じる。
光迷 さわやかでいい句だなと思います。ところで、その後この鯨はどうしたんですかね?
双歩 もしもこのニュースが無くてこの句が出たとしたら、意外性があって、もっと面白がられたような気がします。
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 今年のお天気は変だ。6月中に梅雨が明けてしまい、その後は猛暑の連続。ついには東京湾にクジラが入り込んで来た。木更津港に架かる日本一の高さの歩道橋「中の島橋」(木更津橋)には、鯨を一目見ようとヒマ人が押しかけたとのTVニュース。これからさらにいろんな動物が押し寄せてくるのではないか。(水)

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