木漏れ日の揺れてまぶしげ青蛙      吉田 正義

木漏れ日の揺れてまぶしげ青蛙      吉田 正義

『合評会から』

久敬 青蛙のいる情景が、いろいろ詠まれているが、これが一番かな。木漏れ日が生きています。
雅博 そうですね。木漏れ日の中の青蛙は印象的だ。
基靖 とても分かり易い句だと思う。句に詠まれた様子が鮮やかに浮かんできた。
崇 美しい景ですね。青蛙のまぶしげもいい。
而云 青蛙はよく木の枝や葉に止まっているからね。そんな様子を上手く詠んでいる。
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青蛙(雨蛙)は小型の蛙で体長は4堕?戞メスがやや大きいという。近年、都会近郊の公園などにはいると言われるが、めったに見かけない。周囲の緑色に紛れているのかも知れない。よく木に登り、葉に止まっていたりするので、「枝蛙」という別名もある。掲句はそんな様子を巧みに詠んでいると思う。
「青蛙おのれもペンキぬりたてか」(芥川龍之介)。この句を理解できない人が多くなったらしい。青蛙を見たことがない。それに塗料はすぐ乾き、「ペンキ塗り立て」の注意が不要になったからだという。(恂)

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