友逝きて桜蘂降る風の道     流合 研士郎

友逝きて桜蘂降る風の道     流合 研士郎

『合評会から』(日経俳句会)

水馬 大虫さんへの追悼句。「風の道」が寂しさを表している。
昌魚 まったく同じ感想で「風の道」がいいですね。
双歩 「風の道」が常套句みたいな感じがするのだが・・。
庄一郎 風に揺られて桜蘂降る道を行くと、亡き友のことが甦る。まさに同感。
哲 風に降る桜蘂に託し、友との別れの悲しさが伝わってくる。
十三妹 大虫さんのことをしみじみ想う様子がよく現れている。
          *       *       *
 句会では「風の道」が良いと言う人が多かった。しかし、桜蘂は風には関係無くひっきりなしに降る。だからこそ、「ついこの間までの爛漫たる情景はどこに」という呆然とした気持を抱くのだ。わざわざ「風の道」を持ち出さなくても、と思った。しかし、それは理屈というもので、もっと素直に受け取るべきであった。風の吹き抜ける道こそ、桜蕊は一層激しく降るに違いないのだ。(水)

この記事へのコメント