おみくじを見せ合ひながら日向ぼこ     大下 綾子

おみくじを見せ合ひながら日向ぼこ     大下 綾子

『合評会から』(山手七福神吟行)

白山 若き男女が何を話していたのでしょうか?
可升 よそのカップルでしょうか、会の仲間同士でしょうか。いずれにせよ初春らしくのどかな光景です。
的中 我々吟行会か、若いカップルか、とにかくおみくじを見せ合いながら語らっている人たちの様子がよく表れています。それを「日向ぼこ」というほのぼのとした言葉で表現しているところが良いと思いました。
水兎 御神籤を引くのは、年のはじめの楽しみです。日差しと仲間と一緒にいる暖かさが、よく伝わる一句だと思います。
          *       *       *
 この頃の参詣人は老いも若きも屈託が無く、御神籤を引いても「あら、凶だわ」
「わーい、私は大吉」なんて言って、見せっこしている。寒晴の境内の床几に腰
掛けて賑やかに、楽しそうにしている情景を上手く詠んだものだ。「日向ぼこ」
の季語がとてもいい。(水)

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