天高し磨き上げたる靴の先    塩田 命水

天高し磨き上げたる靴の先    塩田 命水

『合評会から』(番町喜楽会)

可升 「磨きあげたる靴の先」に天が映っているとしたら、少し作り過ぎかな。しかし足元の靴の先と天の取合せは非常に良く、読んで気持ちのいい句だと思いました。
水牛 確かに拵え過ぎかも知れませんが、その裏にある「さあ出掛けるぞ」という気持ちと「天高し」がピタッとはまっている。いい句だと思います。
光迷 「天高し」という大きいものと、「靴の先」というちっぽけなものを上手く組合せています。それにしても、今日のメンバーの中に自分で靴を磨く人がいるんだろうか?(笑)
双歩 最近は磨くような靴を履きませんが、靴を磨くと気分がいいですね。この句は、靴を磨いて手にとって「ああ、いいな」と思う。その先に天があったという句と捉えました。
命水(作者) 有楽町の靴磨きの様子を伝えたテレビ番組をヒントにしました。
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 作者が見たのとたぶん同じと思われるテレビ番組を見ての感想。若い男性の「妻に買ってもらった」という靴、値段が五万円と聞いて仰天した。その一割で買った靴では、靴磨きに磨いてもらう気にはなれませんね。(恂)

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