妻の指す花の名知らず赤蜻蛉     徳永 正博

妻の指す花の名知らず赤蜻蛉     徳永 正博

『合評会から』(番町喜楽会)

双歩 この句、状況が読めない面がありますが、ともかく「赤とんぼ」が非常に効果的ですね。
健治 夫婦の散歩の情景がよく伝わってきます。女性は花の名をよく知っていて、わざと「あなた知ってる?」なんて聞いてきますから。こんな経験、私にもあったような・・・。
命水 私のことかと思いました。花はチューリップしか知らなかった頃のことですが。
春陽子 僕も俳句を始めた頃、カミさんによく意地悪されましてね。この句、よく詠んでくれました。
光迷 いかにも秋らしい句ですね。いたるところに秋の花が咲き始めて。「赤蜻蛉」がいいですね。
正裕(作者) 「これ、おしろい花」と女房に教えられた場面です。私は花の名を知らない頃でした。
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 花の名をよく知っている男もいるし、知らない女性もいる。ただ、質問に答えられない時、「沽券に関る」と思うのは男だけらしい。ある女性曰く。(相手はもちろん男性の場合)、「知っていても“知らない、教えて”って答えるの」だそうである。男性が女性に勝てるはずはないのだ。(恂)

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