秋の日や明るく染める髪の色     久保田 操

秋の日や明るく染める髪の色     久保田 操

『季のことば』

 もちろん俳句を通じて、ということだが、齢八十近くなって初めて知ることが多い。女性でも男性でも、髪を染めていることは知っている。白髪を黒くするだけではなく、女性には茶色に染める人もいる。若い女性なら金髪にもする。我々世代の男性の認識はおおよそこんなものだろう。
 ところがこの句、秋の日だから明るく染めるのだという。そういうものか、と驚いた。女性は季節に合わせて髪の色を変えてしまうのである。今日は晴れだから、曇りだから、ということもあるのだろう。髪の色ひとつにしても奥が深い。誤解を恐れずに言おう。やはり男性と女性は違うのだ。
 明るい髪の色が最も似合う季節は? 句を読んでから、秋が一番だと気づいた。女性は季節感、色彩感覚に優れているらしい。すなわち男は、このようなことを女性から教わっているのだ。もう一つ、女性に教えて貰いたいことがあった。文化勲章・草間弥生の真赤な髪の毛。あれは何でしょうか。(恂)

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