瀬戸の海静かな一日墓参り     石丸 雅博

瀬戸の海静かな一日墓参り     石丸 雅博

『合評会から』(三四郎句会から)

敦子 瀬戸内海の静かな海を思い出しました。秋彼岸の頃の瀬戸内ですね。
尚弘 私は瀬戸内海沿いに二年ほど勤務していました。この句に墓参りの時期を感じます。
正義 波静かな日の墓参り。穏やかな感じがよく出ていると思う。
雅博(作者) 祖父母が大津島の出で、墓もあります。戦時中は回天(人間魚雷)の基地でした。
而云 先祖は瀬戸の水軍ですか。
雅博 まあ、海賊とも言われますが。
              *            *
 瀬戸内海は鳴戸の渦潮のイメージが強く、波立つ、渦巻く海を想像してしまうのだが、内海だけに穏やかな日が多いようである。句を選んだ人はこの沿岸に住んだり、何度か旅行した人であった。芭蕉は言う。「東海道の一すじもしらぬ人、風雅におぼつかなし」。その通りだろうが、東海道だけでは明らかに不足である。私などはこの句を見て、「へぇ、瀬戸内海って静かなの」と思ってしまったのだ。(恂)

この記事へのコメント