軽々とヨット空母の裾を行く     大沢 反平

軽々とヨット空母の裾を行く     大沢 反平

『合評会から』(酔吟会)

水馬 大きな空母と小さなヨット、景がよく見える句だ。
春陽子 佐世保でしょうか。恐ろしい空母のそばを軽快なヨットが行くという、明るい句になった。
冷峰 友人のヨットに乗ったことを思い出し実感がわいてきた。空母はゆっくり走っているようでいて、あっという間に近づいて来る速さです。
二堂 大きな空母がゆっくりと湾に入ってくる。その裾を小さなヨットが軽妙にすり抜けていく。その対比がうまく出ている。
てる夫 巨大な空母に対してちっぽけなヨット、「軽々と」というより「すいすい」ぐらいの感じではないか。
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 作者によるとこれはサンディエゴだという。以前、横須賀にも配備された空母ミッドウェイが今は退役してサンディエゴ湾に係留されている。その傍をヨットがたくさん走っているのを眺めて、そのままを詠んだ。無理に政治的な意味合いなどこじつけず、明るく爽やかな感じの句だ。(水)

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