爽やかに目礼かはす巫女と巫女   玉田春陽子

爽やかに目礼かはす巫女と巫女   玉田春陽子

『合評会から』(番町喜楽会)

可升 この句は何と言っても「巫女と巫女」でしょう。この言葉につかまっちゃいました。
而云 同感です。「巫女と巫女」の表現は新鮮で、今まで見たことがない。「目礼かはす」もいいですね。
水馬 爽やかな景が、すぐ見えて来ました。
佳子(メール選評) 面白い情景をスケッチされたなあと、感心いたしました。
瓢六(同) 神社の巫女さんになる資格は未婚の処女と決まっていましたが、今はどうでしょうか。それでも、品性のあるお嬢さんが選ばれているのでしょう。清々しい雰囲気が伝わってきます。
司会(光迷) 大きな神社なんでしょう。
作者 湯島天神です。
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 作者の「湯島天神です」に、「えーっ」という声が上がった。伊勢神宮、出雲大社のような立派な境内を頭に画いていたのだろう。しかしどこの神社であっても、爽やかな雰囲気の生まれる季節である。(恂)

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