夕日燃ゆるトプカピ宮や曼殊沙華      河村 有弘

夕日燃ゆるトプカピ宮や曼殊沙華      河村 有弘

『合評会から』(三四郎句会)

久敬 イスラム教の世界と曼殊沙華(彼岸花)の取り合わせ。オリエンタルムードがあります。
進 イスタンブールにある宮殿、「トプカプ」とも言いますね。あの宮殿や堂が夕日に輝いるという感傷的な風景に曼殊沙華ですか。宮殿もあの花のように赤く輝いて見えたのかも知れない。
恂之介 トルコにも曼殊沙華が咲いているんですね。外国の曼殊沙華を詠んだ句は珍しい。
正義 私の友人がタイの曼殊沙華を詠んだ句を送ってきました。タイに咲いているのなら、同じユーラシア大陸のトルコにも咲いているでしょう。
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 曼殊沙華の原産地は中国だから、ユーラシア大陸中に広がっていても不思議ではないのだが、外国で咲いていた、と聞くと、意外な感じがする。日本の秋を彩る代表的な花だけに、我々は「我が国の花」のような意識を持っているのだろうか。かつて中国で咲いていたのを見たが、花はまばらで、寂しげに見えた。この花は母国を出て、日本やトルコなどに「新天地」を見出したのかもしれない。(恂)

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