明け方の黄色い喇叭花胡瓜   大熊 万歩

明け方の黄色い喇叭花胡瓜   大熊 万歩

『季のことば』

 梅雨がひと休みの五月晴の朝は、寝坊がトレードマークの水牛も早起きする。猫の額の菜園を点検するのが楽しみなのだ。ゴールデンウイークに苗を植えた胡瓜と茄子が、今、盛んに咲いている。トマトも実をつけ始めたがまだ青く収穫は1週間くらい待たねばなるまい。落花生の黄色い花がぽつぽつ咲き始めている。青シソの背が急に伸び出した。
 野菜類の伸びるよりもずっと早く、雑草が伸びる。三日放っておくと、びっくりするくらい繁っている。それと共にいろんな虫どもが湧き出す。天道虫は可愛らしいが、テントウムシダマシ、カメムシ、アブラムシ(アリマキ)、その他もろもろの甲虫、蛾や蝶、蜂、アブの類。農薬を掛けないから、彼らには天国で、嬉しそうに動き回り飛び回る。葉に止まったところをすかさず捕まえてひねり潰す。中には鼻が曲がりそうな悪臭を放つ奴もいて、敵を取られる。
 そんな中で、胡瓜の花は一際可憐で鮮やか。2センチくらいの実の先に小っちゃな喇叭をぱっとつける。早起きを褒めてくれているようだ。この作者も胡瓜を作っているのだろうか。(水)

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