LED時雨を浴びて煌めけり   流合 研士郎

LED時雨を浴びて煌めけり   流合 研士郎

『この一句』

 今年のノーベル物理学賞には青色を発するLED(発光ダイオード)の発明を讃えて日本人三人が選ばれた。三人が実用化への道筋をつけてくれたことで、この画期的な発光媒体LED照明が大量生産できるようになり、極めて短期間に地球上をくまなく照らすことになった。いたずらに夜を明るくすればいいというものではないとは思うのだが、とにかく世界の夜がにぎやかになったことは確かである。
 この句もやはりLEDイルミネーションできらきらと輝く夜の繁華街を詠んだものだ。ビルの壁面や街路樹にLED照明がまたたく。それがさっと降って去った時雨で一層煌めきを増したというのである。
 クリスマス、年の暮れの都会風景をうたい、特に「今年の句」として値打ちがある。これもまた時事句の一つと言えようか。(水)

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