枯蓮の陽あたる方へ折れにけり    嵐田 双歩

枯蓮の陽あたる方へ折れにけり    嵐田 双歩

『合評会から』(日経俳句会)

ヲブラダ 枯蓮をよく観察した結果なんでしょう。本当に陽のあたる方へ折れるのか、私は知らないが(笑い)、この句は読み手を納得させますね。
正 風下に折れるはずですから、北風によって太陽の方へ向いているのかも。日本画を見ているようです。
正市 写生ではなく、詩的に表現したのでしょう。しかし「陽あたる方へ」は、うまいなぁと思います。
正裕 私もウソだと思った(笑い)。でも俳句としていいですよ。明るい感じがします。
智宥 私はまったく疑わなかった。作者の学識を信じて採りましたが(笑い)。
綾子 折れるときに日のあたる方へ向くのでしょうか? 発見があるのでいただきました。
双歩(作者) 近所の枯蓮を観察したら、倒れる方向は明らかに太陽の側が多かったので・・・。
水牛 そうですか。私は頭の中で作った句だと思ったが、観察の勝利ですね。
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 北風によって、南側に倒れる確率が高くなるのだろう。それを「陽当たる方へ」。表現の勝利でもある。(恂)

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