機嫌よき老親とゐる小春かな      大下 綾子

機嫌よき老親とゐる小春かな      大下 綾子

『合評会から』(日経俳句会)

悌志郎 「小春」という季語を実にうまく表現していて、幸せに暮らしている家族の姿が見えてきます。
定利 こういう家庭もあるんですね。明るく素直に詠んでいて、山口百恵の歌を思い出しました。
てる夫 「機嫌よき」の理由を想像するに、きわめて健康で過ごしているからでしょう。そういう老いたる親を持つ子供の幸せ。目出度い雰囲気が見えてきます。
水牛 ほっとする感じがしみじみと伝わってくる。老人は気難しくなりがちだが、この日はとても機嫌が良かったのかも知れない。「小春」と付いて、いい感じだなぁ、と思った。
博明 「機嫌よき」がいいですね。親も子も良き時間を過ごしているのが伝わります。
実千代 小春日そのもの、ほのぼのとしてとてもいい句です。
反平 ついに親不孝のままだったが、作者の幸せな近況を味わわせてもらいました。
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 この句に出会い、「機嫌よき老親になるべきだ」と思ったまではよかったが・・・。(恂)

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