風土記よりつづく社や蓮の骨   星川 佳子

風土記よりつづく社や蓮の骨   星川 佳子

『合評会から』(日経俳句会)

正市 リアルで寒々とした「蓮の骨」という季語と、「風土記」の取り合わせに感心しました。
弥生 「風土記」に記録されている神社というのですから由緒が思われます。
大虫 由緒ある社と蓮、この組み合わせが上手い。
智宥 蓮の多い所で風土記となると常陸風土記か、これはすごい教養の持主(大笑い)。
正裕 そうですね、「風土記」ですね。枯れ蓮とぴったり合います。
綾子 想像力をかきたててくれ、枯蓮の姿もくっきりと見えるようです。
万歩 うまい。由緒ある社を背にした蓮池。輪廻転生の歴史が伝わります。
操 歴史ある社の佇まいが感じ取れます。
          *     *     *
 「風土記よりつづく社」に拍手喝采。作者は「最初は縄文蓮だったんですが、そのうちに風土記という言葉が浮かんで、こうしちゃったんです」と怪我の功名に照れていた。そういった経過で名句が生まれることはよくある。(水)

この記事へのコメント