にこにこと志功の鬼や文化の日 谷川 水馬
『合評会から』(秩父長瀞吟行句会)
大虫 吟行のわくわくした気分、しかも今日は秋晴れ文化の日。版画の鬼の笑みに託してあの時の雰囲気を見事に詠んでいます。
正裕 思いもかけぬ志功コレクションの山でした。中でも優しげな赤鬼青鬼が楽しかった。晴れの特異日である文化の日の季語と響きあってほのぼのとします。
臣弘 志功を詠んだ句の中で一番面白かった。彼の作品はもともと暖かさが持ち味。作者は、怖い鬼をユーモラスに見せた作品を良く観察しています。文化の日を季語にしたのもグッド・アイデアでした。
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秩父長瀞吟行のスタートが「やまとあーとみゅーじあむ」。秩父の山奥に志功板画をあれほど集めた美術館があるとは思いもよらなかった。一行の気持をなごませ、ゆったりした気分にしてくれた。志功の鬼がにこにこという叙述に大勢が惹かれた。(水)
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