天の川ダムの放水滔々と   深瀬 久敬

天の川ダムの放水滔々と   深瀬 久敬

『合評会から』(三四郎句会)

義彦 ぱっと光景が浮かんだ。天の川が見えて、その下にダムの放水があるんでしょう。ダイナミックな感じです。
崇 天と地、自然界と人間の社会の大きな取り合わせです。「ダムの放水」を「ダム放水の」としたらどうですか。(「その方が口調がいい」の声)。
恂之介 黒部ダムとか観光地では昼間放水するらしいが、夜にも当然、ダムの放水があるのでしょう。すごい風景ですね。
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 天の川とダム放水の取り合わせは豪快で、素晴らしい。昨日発信した「海峡に下北浮かべ天の川 有弘」は高みからの景色で静謐を感じさせる句だが、これはそれと逆で轟音が聞こえて来るようだ。作者は低い所に居て、前景に勢いよく落下するダムの放水、視線を上に辿るとダム湖を作っている両側の山、さらにその上に天の川の流れる大きな夜空という構図である。見たままをそのまま十七音字に写し、自然と人工の織りなすダイナミズムを生き生きと伝えている。(水)

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