向日葵や闘牛場の砂埃         須藤 光迷

向日葵や闘牛場の砂埃         須藤 光迷

『合評会から』(番町喜楽会)

てる夫 向日葵(ひまわり)が一面に咲いている風景が見えます。その向日葵畑の中に闘牛場があって、周辺には砂埃が…、という風景ですね。
厳水 南ヨーロッパの果てしない向日葵畑が頭に浮かぶ。闘牛場なのだからスペインでしょう。南部のアンダルシア地方かな。向日葵と闘牛場の砂ぼこりという風景は珍しい。
綾子 そういう景色がありありと浮かんできます。
光迷(作者) スペインの地中海側から車で一時間ほど入った最古の闘牛場です。渓谷の中にありました。
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 句を見たとたん平原の中にある地方都市の闘牛場を想像した。最古の闘牛場だとすれば、アンダルシア・ロンダの闘牛場だろう。行ったことがないので調べると、作者の言う通り渓谷の中にあるようだ。しかし見渡す限りの向日葵畑の中にある闘牛場というイメージは容易に変えられない。よし、私の場合は平原で行こう、と決めた。俳句は作者の手を離れれば、もう、こちらのものなのだ。(恂)

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