思ふこと違ふ二人やソーダ水   大倉 悌志郎

思ふこと違ふ二人やソーダ水   大倉 悌志郎

『合評会から』(日経俳句会合同句会)

智宥 甘いソーダ水を挟んで、二人とも黙っている。昔懐かしい風景ですねえ。
ヲブラダ 今はもうソーダ水なんてありません。あったとしても別のしゃれた名前になっています。昔っぽいソーダ水を持って来たので、甘い、レトロな感じになりました。
綾子 ソーダ水って緑色の鮮やかな色が印象的。それを前にした二人がそれぞれ別の事を考えている、と言ってます。この後、この二人は別れるんだろうかなんて考えちゃったりして(大笑い)、読む側がいろんなお話しを思い描く、面白い句だなあと思います。
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 「ソーダ水」という言葉を聞くのは久しぶりだ。メロンソーダという呼び方もあったが、とにかく毒々しいばかりの緑色の甘い水で、氷の間から炭酸ガスの泡がシュワーッと吹き上がる清涼飲料。少し贅沢なのは上にアイスクリームが乗っており、これはクリームソーダ。句会参加者はほとんどがいわゆる実年以上。ソーダ水という懐かしい言葉を巡って談笑花を咲かせた。もう昭和も遠くなりにけりである。(水)

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