初夏まぶし一年生は元気かな      金指 正風

初夏まぶし一年生は元気かな      金指 正風

『この一句』

 「初夏」は「はつなつ」と読む方が格好いい、と思っていたが、句会にはなかなか快い「しょか」が登場してきた。「初夏の空」「初夏の朝」「初夏の雲」……。中でも「初夏まぶし」は、一年生という題材にぴったり合っており、なるほどこういう使い方があったのか、と大いに感心させられた。
 一年生はもちろん、小学校の新入生である。親に付き添われての入学式から数か月。早くも仲良しが出来たらしく、真新しいランドセルを背に、おしゃべりしながら登下校する様子は、「まぶしい」と呼ぶに相応しい。「みんな元気だなぁ」と目を細める作者の表情が目に見えるようである。
 私はしかし、ちょっと違って「元気かな?」とハテナマークをつけて解釈してみた。例えば午前十時過ぎとしよう。先ほど家の前を通っていった一年生たちは授業の最中だ。国語か算数か、音楽か体育だろうか。「あの子たちは元気かな?」。庭の木々も空も雲も、初夏のまぶしさに溢れている。(恂)

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