人生の放課後にゐて日向ぼこ    玉田春陽子

人生の放課後にゐて日向ぼこ    玉田春陽子

『合評会から』(番町喜楽会)

厳水 思い当たりますね、私も。自宅近くの公園に行きますと、沼の周りにベンチがありまして、とても日当たりがいい。お年寄りが何人もうとうとされています。この句の通りの風景です。
啓一 「人生の放課後」という措辞がすばらしい。
斗詩子 そうですね。この言葉、大好きです。
光迷 社会保障費の70%が年寄りのために使われ、子供には3~4%だけ。こういう現実を見ると・・・・・・年寄りにとって実にいい時代だ、と思わざるを得ない。(「そう来るのか(笑)」の声も」
而雲 中学や高校の頃、放課後ほどいい時間はなかった。
水牛 厳しい句だが、肯定する面も含まれているんだ。
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 「老人がベンチで日向ぼこ」では平凡である。「人生の放課後にゐて」で、ぐんと面白みが増す。コメントの中の「措辞」とは、言葉の使い方のこと。俳句における措辞の重要性を思う。(恂)

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