祖母二人ひらがな二文字はぎの花   星川 佳子

祖母二人ひらがな二文字はぎの花   星川 佳子

『合評会から』(日経俳句会)

正市 ひっそりと静かに咲く萩と、ひらがな二文字名前の祖母二人という話を結びつけた、その感性の素晴らしさに惹かれました。
智宥 俳句を作ろうと、萩、はぎ、ハギとつぶやいていたら、そばから「なんでオバアチャンの名前を連呼してるの」って言われたんですな(大笑い)。
てる夫 よくも見つけたなという感じですね。昔のお祖母ちゃんは大概二文字名前でしたよね。それを句にするとはね。萩の花にもよく合っています。
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 これも句会での最高点句。「二人の祖母の昔風の名前に萩を重ねたのが抜群」(庄一郎)、「もしかして『はぎ』と『あき』かな、などと想像して面白い」(万歩)、「ひらがな二文字という表現に萩の花が醸し出す優しい雰囲気が重なる」(操)と好評嘖々。その一方で「祖母二人の『二人』が効いていない。かえって煩わしい。『祖母の名は』の方がいい」(恂之介)、「やはり名前という言葉が入っていた方がいい。『祖母二人ひらがな名前はぎの花』ではどうか」(正裕)といった意見が相次いだ。侃々諤々実に賑やかな句会である。(水)

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