赤富士のたちまちくづるかき氷       大倉悌志郎

赤富士のたちまちくづるかき氷       大倉悌志郎

『合評会から』(日経俳句会)

正裕 これはイチゴのかき氷ですね。いまの富士山ブームに結びつけていて、面白い句です。
臣弘 世界遺産になりましたからね。私は子供がかき氷を食べようとしている風景かな、と思いました。食べれば赤富士が崩れる。子供は食べたい。デリケートな矛盾した気持ちを感じました。
正 かき氷を赤富士に譬えたところがポイントですが、このところの暑さを表現しているような気もします。
定利 タイムリーな句ですね。今年だからこんなに点(7点)が入ったのだろう。
悌志郎(作者) かき氷に赤いシロップをかけているのを見て、これは「赤富士」だ、と思いましてね。
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 かき氷にかけるシロップを、関係業界では「氷みつ」という。その第一人気は断然イチゴだそうで、2011年の調べでは約22%。2位は何と青いみつをかけたブルー系の11%。かき氷の上位二つが「赤富士」「青富士」だったとは。そんなネーミングのかき氷がもう登場しているに違いない。(恂)

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