野焼の火長門石見の国ざかひ         大澤 水牛

野焼の火長門石見の国ざかひ         大澤 水牛

『合評会から』(日経俳句会)

恂之介 山口県の長門、島根県の石見(いわみ)。地名の魅力を感じます。重量感のある句ですね。
冷峰 長門・石見の野焼きは凄いですよ。私が見た所は岩がごつごつしていて、これぞ野焼き、という景観でした。一度ご覧になってもらいたい。天下一品の野焼です。
紘 低い丘の連なった所でしょうか。煙の流れる風景が見えます。いい句ですね。
水牛(作者) 萩から津和野へいく県境の山の中で、野焼きが見えました。火が一列に走っていたので、「野火走る」にしようかと思いましたが、作り過ぎかな、と思いまして。
反平 いやー、絶対に「野火走る」でしょう。野火の動きが感じられます。
水牛 そうですか。「走る」にした方よかったかな。
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 「地名は季語の次に重要な語」とは鷹羽狩行先生の言。歴史的な地名の力を改めて感じた。(恂)

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