寒の水青空映し流れけり   流合研士郎

寒の水青空映し流れけり   流合研士郎

『合評会から』(日経俳句会)

睦子 清らかな感じがとてもいい。
臣弘 清冽さというか、静かに流れている。寒さを覚える。青い空が映っていて。きれいで、出来すぎの感じもしますがうまい。
明男 流れているのは水なのか、青空の雲なのか。私は両方だと感じました。正月らしい、すがすがしい句だと思います。
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 三人の評で言い尽くされているのだが、身の引き締まる思いを抱かせる句だ。別になんということを言っているわけではない。寒の最中、静かな流れに青空が映っているというだけである。ただそれだけで寒の厳しさ、清らかさ、抜けるような冬の青空が見えて来る。飯田龍太に「一月の川一月の谷の中」という句があって、その句の良さがもう一つ分からなかったのだが、この句を見て、一月の川の句のエトキをしてもらったような気がした。(水)

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