手の中の手の柔らかや落葉踏む       広上 正市

手の中の手の柔らかや落葉踏む       広上 正市

『合評会から』(日経俳句会)

庄一郎 手の中の手。幼児の小さな手でしょうね。実にうまい表現です。
光久 その通りですが、私はお祖父さんかお祖母さんが孫の手をすっぽりと握り、柔らかさを感じているのではないかと思いました。
てる夫 えっ、孫の手とは全然、思えない。私はもっと楽しい情景を思い描いていました。
水牛 老いらくの恋? というわけでもないかな。
恂之介 私は若い男女だと思いましたよ。
正市(作者) 若い女性と……いや、ま、孫です。孫ですよ。
てる夫 ちょっと邪悪な心が見えましたね。
            *         *
 誰がだれの手を握っているのか、人それぞれが想像を逞しくする。握る人は作者と決めがちだが、小説や映画の一場面とみたらどうか。作者も慌てて言葉を変える必要はない。(恂)

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