大川の風懐に初鰹            横井 定利

大川の風懐に初鰹            横井 定利  

『この一句』

正市 新鮮な詠み方とは言えないが、語呂がいいし、雰囲気もある。芝居がからんでいそうですね。
てる夫 初鰹を食するにあたっての舞台がそろっている。
青水 句の姿がいい。歌舞伎の世界のようで、声を出して読んでもいいが、この句を選ぶのは男だけかな。
正 大川(隅田川)の風懐に……。料亭ですか、遊船かな。時代物風ですが、いいですねえ。
智宥 しかしねぇ、和服でしょう。大川端を歩いて初鰹。こういうの、いま現実にあり得るの? 
恂之介 現実にあるなしはともかく、形のよさを評価したい。
水牛 形がよすぎるというところかな。偉大なるマンネリ句だ。
定利(作者) しかし、どうして料亭とか粋とかになっちゃうのかな。大川の近くに、こんな風景、いくらでもありますよ。スーパーで鰹を買ってきて、四畳半の部屋で、ニンニクでいこうか、とか。とはいえ、作ってみて古いと思いましたね、オレ自身。(恂)

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