老木のそつと息する朧かな       金田 青水

老木のそつと息する朧かな       金田 青水

『合評会から』(水木会)

弥生 老木の息遣いなんて、昼間だと気がつかないでしょう。朧の夕暮れでしょうか、自分の気持ちが普通の生活から離れたとき、こういう感じを受けたのですね。きれいな句だと思います。
碩 本日一番の好きな句だった。「そっと息する」。うまいですね。
昌魚 先日、岐阜・根尾谷の薄墨桜を見に行きました。ちょうど満開だったので、人がいっぱいで。夕方に天気が崩れて皆が帰って行くと、老木ですからね、「ああ、やっと、帰って下さったか」なんて、ほっとしているんじゃないかと……。この句は全くそんな感じですね。いい句です。
水牛 そうですよね。薄墨桜もいやになっちゃうだろうぁ。あそこは回りに柵があるからまだいいけれど、桜は根っこを固められたらすぐ枯れてしまいますからね。
博明 自分のことを詠んだのかな、と想像しました。(同じ意見が他に二人からも)
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 昌魚さんのコメントに感心した。実際に薄墨桜を見きたからこその説得力がある。(恂)

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