夜焚火や原人そばにゐるやうな   徳永 正裕

夜焚火や原人そばにゐるやうな   徳永 正裕

『合評会から』(番町喜楽会)

大虫 自分も原人になったような気分でしょう。夜焚火は後ろの方が真っ暗で怖い。それで「原人そばにゐるやうな」が出てきたんじゃないかな。
春陽子 こういう絵を昔見た記憶があるんですよ。夜焚火ですからね。ちょいと外へ出たらこういう世界なんですよ。夜焚火の向こうには何があるか分からないという・・。
啓一 縄文時代を思わせるような雰囲気がありますね。
鬼一 自分も太古に返ったような気分がするんですね。
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 特に夜の焚火は幻想的だ。神秘的でもある。めらめらと燃え上がる炎には野生の血を呼び醒ます力があるようだ。この焚火は浜辺か山奥の野原か。かなり大掛かりな焚火の感じがする。背後に原人が近寄って来る気配がするし、自分もその仲間になったような気分にもなる。夜焚火の雰囲気がよく表れている。(水)

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